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ペレットクラブ メールニュース(No.145)を配信しました(6/15)
【Pelletclub E-mail News◇2017.06.15◇No.145】を配信しました。
なお、前号(E-News No.144◇2017.05.15◇)は、こちらから。
※ 当会のWEBに掲載するE-Newsの添付ファイルについては、最新号が配信された段階で、前号のファイルをアップします。なお、当会会員宛に配信してい るE-Newsには、ファイルを添付して配信しております。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Pelletclub E-mail News ◇ 2017.6.15 ◇ No.145 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 先日、熱心な会員さんからペレットモニターキャンペーンに関してご意見をいた だきました。その意見を要約すると「モニターからのコメントがウェブに掲載さ れるようになったが、ペレットクラブとしての解説が付属していないので理解に 苦しむ」という内容でした。 以前にも書きましたが、このキャンペーンはペレット燃料を「ユーザー自らが評 価する」という点が重要で、生産者の自己満足ではなく、また我々のような団体 による試験や認証でもなく、実際に使用した感想である点に面白みがあると考え ています。 結果①渉久保田さん https://www.pelletclub.jp/library/2017/05/post-4.php 結果②ペレ子さん https://www.pelletclub.jp/library/2017/05/post-5.php 結果③やまなしさん(クロマツペレット) https://www.pelletclub.jp/library/2017/05/post-6.php 結果④やまなしさん(かどかわペレット) https://www.pelletclub.jp/library/2017/06/post-7.php とはいえ、ユーザーはあくまでナマの感覚で評価しているため、第三者的な評価 も同時に必要だということだと受け止めました。 というのも、例えば灰の問題一つをとってみても、仮にA1クラス(灰分は0.7% 以下)の評価を受けている燃料を使ってみたところが、意外と燃焼ポットに灰が 残留したことで、いつも使っている燃料よりも灰が多いように感じた、というよ うな事があります。 これはしばしば起こる問題なのですが、規格による灰の量はあくまで重量で評価 している点が重要です。燃焼ポットに残る灰は大きく2種類あり、一つはカチカ チのクリンカになるもの、もう一つは指で押すとモロモロに崩れるような柔らか い灰(スラグなどと呼ばれる)です。スラグは重量がほとんどないのですが、燃 焼ポットから排出されにくいため、見た目は灰が多く発生したように感じます。 このクリンカ/スラグの問題は欧州でも大切な研究テーマとなっており、単なる 灰融点だけではなく、どのような成分がどのような化学的な反応によってどのよ うな温度帯で問題を引き起こすのか、灰融解特性(Ash Fusion Characteristic) という分野で様々な研究がなされています。特に原料となる樹木の樹種や部位あ るいは発生源(土が混ざるような場合等)によっても灰の性状は異なってきます。 また、窓の曇りの問題なども、なぜかスギを原料に混ぜると窓が黒く曇ります。 これらの問題は単に燃料の成分だけに起因するものではなく、ストーブ側の制御 や燃焼機構、特に燃焼ポットの構造と風量にも大きく影響されます。国産のストー ブは灰が多い燃料に適応するために、欧州製に比べて比較的多くの風量で灰を吹 き飛ばすような設計になっています。一方、欧州ではホワイトウッドを原料とす るA1クラスの燃料が一般的であるため、それらを効率よく燃焼させるために設計 されています。 ある意味で、欧州製のストーブはハイオク仕様、日本製はレギュラー仕様といっ たところがあり、その辺の違いも見た目の評価に影響を及ぼすのです。 ですので、モニターキャンペーンの個々のコメントに対して逐一クラブ側から解 説を加えられるかというと、原因の特定が難しい事項も多い為、簡単ではないの ですが、重要な問題でもあるため、内部で協議して結論を出したいと思います。 少なくとも、キャンペーンに協力してくださった燃料メーカーの方々が残念に思 うようなアウトプットになることだけは避けないといけません。 何事にも新しい事にはチャレンジが伴いますので、この課題は想定内ですが、ペ レットのファンを増やしたい我々としては、大変重要な問題だと受け止めており ます。 前置きが長くなりましたが、添付ファイルで今月のニュースをお届けします。
MN2017_No.145(1)_bioinfo.pdf
MN2017_No.145(2)_pellet.pdf
MN2017_No.145(3)_event.pdf
MN2017_No.145(4)_subsidy.pdf
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